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太古の昔、天の火が燃え広がり、水が氾濫し、有毒な霧が立ちこめ、人々は苦しんでいた。 陰陽を調え、火の勢いを鎮め、風と雷を整え、山々を平らげて湖を静めるため、仙彦は神力をもって八つの仙法を創り出した。天地を定めることで、山々と沼沢は気を通わせ、雷と風は穏やかになり、水と火は互いに争わなくなった。 万物が安らぎ、国が興って数百年。天下は万の国々に分かれ、それぞれが平和と静寂を享受していた。
やがて、天下の王・炎の権威は衰え、諸侯国はそれぞれ独自の道を歩み始め、互いを非難し合うようになった。 それから百年、万炎の地は戦乱に見舞われ、国が興っては滅び、すべては一日のうちに移ろうほどだった。
しかし、天下が乱れようとも、一国の運命がそれだけで決まるわけではない。 北方の躍国は勢力を拡大し、諸国を集めて盟約を結び、封国を定めようとした。 辺境にある波離国には王の使書が届かず、盟約の時機を逸していた。波離王は盟約に参加しなかった。波離国の暴徒王は、盟約に加わらないことを侵攻の口実にし、千年にわたり戦のなかった波離国は、ひとたびの戦で敗北を喫した。 波離王の夔は殉死し、王子の阿羅朱と耶羅は逃亡。暴徒軍は波離国全土を占領した。
波離国の滅亡後、暴徒の占領軍は功を立て、旧波離国の領民は命も魂も奪われていった。
八年後――
阿羅朱率いる波離国の旧王族は、強国と手を組み、電撃戦によって波離国全土を奪還した。 復国の式典で、阿羅朱は波離王に即位し、浮雲を馬師に、居明を百長に任じた。 その夜、阿羅朱、浮雲、耶羅、広元ら波離国の要人たちは密かに集まり、国の守りについて話し合った。
馬師の弟で、新たに百長へと昇進した独鈴は、熱意にあふれ、賊と戦い、波離国に永遠の平和をもたらそうと決意していた。 波離国の領土を巡視する道中、彼は怪しげな男に出会い、安値で剣を買う。しかしそれは、古の剣霊「尚九」が宿る聖剣だった……。
第三王子・耶羅は、大旱魃の兆しを報告したものの、軽くあしらわれ、夏祭りの準備を入念に進めるよう命じられただけだった。 若き音楽家・楽風は、夏祭りの祭歌を練習するよう言いつけられる。折しも彼は、師である清水と出会い、その導きによって若き学者・公羊雪を授けられる。
春も深まり、鳥のさえずりと花の香りに満ちた平穏な空気のなか、波離国は幾つもの暗き渦のただ中にあった……。 才ある躍国の動きはどうなるのか? 波離国を救うための道筋とは? やがて夏が訪れる。英雄たちの剣は、いずこを指すのか。
(中国語から翻訳)